彼の死後の作品なので、冒頭にある南米での映像以外は既出の記録らしい
自身もテノール歌手だった父譲りの美声で歌手を志し、若いうちに成功を掴み、長年オペラ歌手としてトップであり続けた彼の成功から挫折、晩年までを追った作品で上映時間は2時間ほど
(ちょい長いなー)
大スター、パバロッティと比べて、人間パバロッティの人生は随分平凡な感じがした。
マイケルジャクソンと肩を並べるようなセールスを記録するようなスターなら、
その栄光と同じ位の強さの不幸に見舞われていて欲しいと思うのは
フィクションの見過ぎなんだろうか
ここで語られるパバロッティの私生活といえば、
歌手としてデビュー、突然の代役からの一夜にしての成功
結婚生活の破綻から浮気
浮気相手と別れ
と、思ったら今度は親子ほど歳の違う女性と恋愛関係に
前妻と正式に離婚
再婚した妻の難病
授かった双子のうちの一人が死産、
生まれた子供がまだ小さいうちのパバロッティ自身の癌
・・・書いてみるとかなり大変な人生だな。
再婚した奥さんの難病と、お子さんの死産はお気の毒としか言いようがないけど、
ハリウッドスターならこんな話いたって普通で、どこにでも転がっていそう。
現実なんてこんなものなんだろうけどね、当事者は大変だけど
ここまでパバロッティの人生に対して、いささか冷淡に書いてきてしまったけど
ホントは彼が羨ましいのである。
パバロッティほどの人と自分を比べて羨ましいもないもんだけど、
やはり彼が羨ましい、なんであんなにモテるのよ?
彼の才能や成功はもちろんだが、この映画のパバロッティは
男女問わずすごくモテている印象があって、そこが何より羨ましい。
才能という点では神にもモテてんな(笑)
幼い頃から母や叔母、姉たちといった、たくさんの女性に囲まれて暮らし、
幼いうちから女性の扱いにも慣れていたのか、若いうちに綺麗な妻と結ばれ、
スターとして忙しくしていれば、美しく若い歌手とお近づきになり、
最後には還暦間近で親子ほど歳の違う若い女性と巡り合う。
その全てで良い関係を築き最後には恨まれず死んでいくなんて、
男としては全く羨ましい限り
パバロッティの場合、女だけでなく男からもモテている。
スター、パバロッティとしての名声だけでなく、
人間としての彼の魅力にみんな引き込まれてしまう
(U2のボノとのエピソードなんかは典型だろう)
それもこれも家族を含めた関係者へのインタビューで語られる、
素朴で楽観的、人を信じ、人を楽しませるのが好きで、いつも人の中にいた
体の大きな陽気なおじさん
まぁ、モテますわな
うらやましー
映画は歌手パバロッティの資料としても最初のとっかかりには十分で
彼の若い時から全盛期、3大テノールの共演から晩年のステージまで、
彼の歌の変遷も追える。
もう聴くことのできない歌声を2000円以下で聞けるなんて
かなりお得なのでは
僕はApple Musicで聴いてます
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